学校行事・イベント動画を安全に共有するコツ
運動会、発表会、地域のお祭り——イベント動画は家族や仲間と共有したくなりますが、自分の子ども以外の参加者も必ず写り込みます。安全に共有するためのポイントを、公的な注意喚起をもとに整理します。
この記事の要点
- 写真・動画に他人が写る場合は許可を得るのが基本(個人情報保護委員会)。
- 位置情報をオフにしても、背景の建物・看板から撮影場所が特定されることがある(総務省)。
- 学校では、顔写真など個人情報の公開に本人・保護者の同意を求める運用が一般的(文部科学省)。
- 自分の子ども以外の顔はモザイクで隠し、限定公開・期限付きで共有するのが安全。
なぜ配慮が必要か
集合写真や動画には、自分の家族以外の子ども・保護者が必ず写り込みます。個人情報保護委員会の啓発教材は、SNS投稿の前に「他者が写っている場合は許可を得る」「一度投稿すると完全な削除は難しい」と注意を促しています(個人情報保護委員会「SNSへの投稿」)。
学校・園が撮影物のSNS公開を控えるよう案内することが多いのも、こうした背景があるためです。文部科学省の資料でも、顔写真等の個人情報の公開には本人・保護者の同意が前提とされています(文部科学省「情報公開にあたっての留意事項」PDF)。
見落としがちなリスク
位置情報(GPS)をオフにしていても安心とは限りません。総務省のトラブル事例では、背景に写った建物や看板から撮影場所が推定され、つきまといなどに発展したケースが紹介されています(総務省「投稿から個人が特定された被害」)。動画は写真より情報量が多く、声や名前の呼びかけなどからも個人が特定されやすい点に注意が必要です。
なお、子どもの写真のSNS投稿について、ある民間調査(未就学児の保護者171名対象)では、9割超が何らかのプライバシー対策をしており、最も多い対策は「公開範囲を制限」だったと報告されています(株式会社うるる調べ、2024年。PR TIMES)。小規模な民間調査ではありますが、保護者の慎重な姿勢がうかがえます。
共有前のチェックリスト
公的な注意喚起をふまえると、共有前のチェックは次の4点に整理できます。
- 位置情報をオフにし、投稿に位置が含まれないか確認する
- 背景に自宅・学校名・看板など場所が特定される情報が写っていないか確認する
- 自分の子ども以外の顔が識別できる形で写っていないか。写っていれば同意を得るか、モザイクで隠す
- 公開範囲を絞る。限定公開リンク+期限付きの共有にする
顔を隠して安全に共有する
人数が多いイベント動画を手作業で隠すのは大変です。モザイクポストなら、動画を選ぶだけで写っている全員の顔を自動でモザイク化できます。
- 顔の形に沿った楕円で、境界はなめらか
- 検出した顔の一覧から、隠さない顔を選べる(わが子だけ残す、など)
- 動画はどこにも送信されない。処理はブラウザの中で完結する
- 3分以内の動画なら無料・登録不要
処理後の動画を、限定公開のクラウドや家族グループで共有すれば、ぐっと安心です。
用途別の解説は学校行事・イベント動画のお子さんの顔に、隠し方の基礎は動画の顔にモザイクをかける方法、肖像権の考え方は他人の顔を隠すにはにまとめています。
出典
- 個人情報保護委員会「ここに気をつけよう!個人情報『SNSへの投稿』」 — ppc.go.jp
- 総務省「SNSで発信するなら気をつけたいこと(投稿から個人が特定された被害)」 — soumu.go.jp
- 文部科学省「情報公開にあたっての留意事項」(PDF)— mext.go.jp
- (参考・民間調査)株式会社うるる「子どもの写真のSNS投稿に関する保護者の意識調査」(2024年、n=171)— prtimes.jp