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動画の顔にモザイクをかける方法 — 無料ツールとの違いと選び方

動画編集ソフトのタイムラインで顔モザイクの範囲を調整する作業画面
動画編集ソフトでの手動モザイクは自由度が高い反面、顔の動きに追従させる手間がかかる(写真: Unsplash)

動画をSNSやYouTubeに投稿するとき、写り込んだ通行人やお子さんの顔を隠したい——そんな場面は珍しくありません。この記事では、動画の顔にモザイクをかける代表的な方法を公式情報をもとに比較し、目的に合った選び方を整理します。

この記事の要点

  • 顔を隠す主な方法は「YouTubeのぼかし」「編集ソフトで手動」「スマホアプリ」「自動サービス」の4つ。
  • 人数が多い・カメラが動く・長尺の動画ほど、手動の手間が一気に増える。
  • YouTubeのぼかしはYouTube投稿動画限定で、2025年6月以降は編集の取り消し不可などの制約がある(YouTubeヘルプ)。
  • SNS・動画共有は全世代に普及しており(LINE 91.1%・YouTube 80.8%、総務省 2024年度調査)、顔の写り込み配慮の必要性は高まっている。

顔モザイクが必要とされる背景

動画共有サービスは、いまや全世代に浸透しています。総務省の調査では、全年代でのLINEの利用率は91.1%、YouTubeは80.8%に達しています(総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」2025年6月公表)。誰もが手軽に動画を撮影・公開できる時代だからこそ、自分以外の人の顔の写り込みに配慮する必要があります。

主なSNS・動画共有サービスの利用率(全年代・2024年) LINE 91.1% YouTube 80.8% Instagram 52.6% X 43.3% TikTok 33.2% Facebook 26.8% 出典: 総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2025年6月公表)
SNS・動画共有は全世代に浸透している

顔にモザイクをかける主な方法(比較)

代表的な方法は4つあり、それぞれ得意・不得意があります。まず全体像を表で確認しましょう。

方法自動で顔を追従多人数・長尺使える場所費用の目安手間
YouTubeのぼかし○(自動検出あり)△YouTube投稿動画のみ無料小
編集ソフト(手動)要トラッキング設定△(人数分の作業)何でもソフト代大
スマホアプリアプリ次第△何でも無料〜課金中
編集の代行(外注)業者次第○(依頼するだけ)何でも10分 数千円〜小
ブラウザ内の自動モザイク◎(全顔自動)◎何でも無料(3分まで)小

1. YouTube のぼかし機能

YouTube には公式の「ぼかし」機能があり、顔のぼかし(自動検出)とカスタムぼかしの2種類が使えます。ぼかしの形は長方形・楕円から選べ、対象の動きに合わせて自動追従させることもできます(YouTubeヘルプ「動画にぼかしをかける」)。

ただし制約もあります。同ヘルプによると、視聴回数が多い動画では編集が保存できない場合があり、2025年6月以降、ぼかし編集は「元に戻す」で取り消せません。また当然ながらYouTubeにアップロードした動画専用で、他プラットフォーム用の動画には使えません。

2. 動画編集ソフトで手動モザイク

DaVinci Resolve や Premiere Pro などの編集ソフトには、モザイク(ブラー)エフェクトと、対象を追いかけるトラッキング機能があります。DaVinci Resolve では Power Window(マスク)と Tracker を組み合わせて顔を追従させます(Blackmagic Design 公式マニュアル)。Premiere Pro でも Mosaic エフェクトのマスクをトラッキングして同様の処理ができます(Adobe 公式 Learn)。

仕上がりは自由ですが、顔ごと・カットごとに位置を調整する必要があり、人数が多い・カメラが動く動画では手間が急増します。なお、Macで人気のiMovieにはモザイク機能そのものがありません(回避策はiMovieで動画にモザイク・ぼかしをかける方法を参照)。

3. スマホアプリ

手軽に使える一方、自動追従の精度はアプリ次第で、横顔や小さい顔を取りこぼすことがあります。専用の自動追従に対応していないアプリでは手動キーフレームになり、動きが大きいと追従しきれません(CyberLink ブログ)。長尺・高解像度の動画には不向きです。iPhoneの標準機能で何ができるか・アプリ選びの注意点はiPhoneだけで動画にモザイクをかける方法にまとめています。

4. 編集の代行(外注)

自分で作業せず、編集者に「動画のモザイク」を発注する方法です。複雑な指定や仕上がりの相談ができる一方、費用と納期がかかります。一般的な相場は、人力の作業で10分あたり数千円〜1万円程度(顔の動きにぴったり合わせる高精度な処理や、長尺・複数人ではさらに上がります)。納期も数日かかることが多く、人数や箇所が増えるほど加算されるのが一般的なため、群衆や長尺の動画ほど高額になりがちです。毎回の写り込み処理が発生する場合は、コストが積み上がりやすい点に注意です。

費用・納期・登録の有無で人力代行とAI自動処理を並べた比較は、動画モザイク代行を頼む前に(代行 vs 自動)で詳しく整理しています。

5. 自動モザイクサービス

動画を選ぶだけで、AI が顔を検出して自動でモザイクをかけます。人数やカメラの動きに関係なく全顔を処理できるのが強みです。モザイクポストはこの方式で、顔の形に沿った楕円で境界をなめらかにフェードさせるため、不自然な四角い枠になりません。

この手のサービスは動画をサーバーへ送るのが普通ですが、モザイクポストはブラウザの中で処理を完結させます。動画が端末から出ないので、他人の顔が写った素材をどこかに預ける必要がありません。

→ ブラウザで顔モザイクをかける(アップロード不要・無料)

モザイクポストでのやり方(3ステップ)

  1. トップページで動画を選ぶ(登録不要・アップロードなし)
  2. 検出された顔の一覧から、隠さない顔があれば外す(そのまま全員でも可)
  3. 書き出しが終わったら保存する

3分以内の動画が対象で、料金はかかりません。大きい動画はフルHD相当に縮小して書き出します。処理時間はパソコンで動画の尺の1.3倍ほど、スマートフォンではその数倍が目安です。

選び方のまとめ

  • 数カット・顔が少ない → 手持ちの編集ソフトでも対応可能
  • 人数が多い/カメラが動く/長尺 → 自動サービスが圧倒的に省力
  • YouTube以外にも使う → プラットフォーム非依存の自動サービス

用途別の例はVLOG・街歩き動画の通行人の顔もご覧ください。肖像権の考え方は他人の顔を隠すには(肖像権・プライバシーの基礎)にまとめています。店舗・社内研修・不動産など業務用途の動画は、店舗・企業の動画モザイクや不動産・フリマ動画の写り込み対策もどうぞ。

運動会・発表会など学校行事の動画には

運動会や発表会の動画は、自分の子ども以外の子も大勢写り込みます。大人数で動きも速く手作業は特に大変ですが、自動なら全員の顔をまとめて処理できます。詳しくは運動会・発表会の動画モザイク(学校行事の写り込み対策)をご覧ください。

出典

  • YouTubeヘルプ「動画にぼかしをかける」 — support.google.com
  • 総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2025年6月27日公表)— soumu.go.jp
  • Blackmagic Design「DaVinci Resolve 18 Reference Manual」 — documents.blackmagicdesign.com
  • Adobe「Premiere Pro: blur a face with masking and tracking」 — adobe.com

ブラウザで顔モザイクをかける →(アップロード不要・無料)

よくある質問

商用利用や仕事の動画でも使えますか?

はい。内見動画・イベント撮影・店舗紹介など業務用途でも利用できます。無料で、登録も不要です。

動画はアップロードされますか?

されません。顔の検出もモザイクの描画も、お使いの端末(ブラウザ)の中だけで動きます。動画がサーバーへ送信されないため、保管も削除も発生しません。

モザイクに漏れがあったらどうなりますか?

自動検出に100%はありません。横顔・遠くの小さい顔・暗い場面では取りこぼすことがあるため、公開前にご自身で完成動画を確認してください。

編集を外注(代行)するより安いですか?

人力の代行は10分の動画で数千円〜1万円程度が一般的な相場ですが、モザイクポストは無料です。対応できる長さが3分までという違いはあります。

料金はいくらですか?

かかりません。3分以内の動画であれば無料で、決済もメールアドレスの入力もありません。

登録不要・無料。動画はアップロードせず、この画面の中で処理します。

無料で顔モザイクをかける →